俺様社長と秘密の契約
触れられるのに、心は遠い
会場に入った俺たち。
…いつも以上に綺麗な理子に見惚れていた。
そんな時、オレの目に映ったのは、胸元に光る指輪。
オレが無理やり理子にあげた婚約指輪だ。
本当は、左薬指にはめていてもらいたいが、まだそうするわけにはいかなかった。
まずは、理子が、神宮寺善一郎の孫であると言う事を、世間に知らせなければならない。
…今すぐにでも、結婚し、婚姻届を出したい。
龍吾に、理子を奪われる前に。
「龍介、遅かったな」
少しご立腹の神宮寺社長。
・・・コイツは、自分の想い通りに、オレを動かしているつもりなんだろうが、全く逆だった。
オレが、コイツを思い通りに動かしているにすぎない。
…すべては、理子を、自分のモノにしていきたい、その一心で。
「…すみません、理子の準備に少し時間がかかりまして」
そう言って、理子を神宮寺社長の前へ。
…一瞬驚いた神宮寺社長。
だがすぐに、納得したように頷いた。
「まるで別人だな…流石は、神宮寺の血を引く身だ。
これくらい綺麗になれば、世間に出しても恥ずかしくはないだろう」
「・・・」
神宮寺社長の言葉に、怪訝な顔をした理子。
理子は、本当に神宮寺社長が嫌いなようだ。
…理子の顔から、みるみる笑顔は消えて行く。
愛らしい笑顔が消えるのを、見ているのがこんなにも辛いのか。
そう思うと、やりきれない気持ちになった。
…間もなくして、神宮寺社長がステージに上がり、今日のパーテイーの趣旨を説明し始めた。
…いつも以上に綺麗な理子に見惚れていた。
そんな時、オレの目に映ったのは、胸元に光る指輪。
オレが無理やり理子にあげた婚約指輪だ。
本当は、左薬指にはめていてもらいたいが、まだそうするわけにはいかなかった。
まずは、理子が、神宮寺善一郎の孫であると言う事を、世間に知らせなければならない。
…今すぐにでも、結婚し、婚姻届を出したい。
龍吾に、理子を奪われる前に。
「龍介、遅かったな」
少しご立腹の神宮寺社長。
・・・コイツは、自分の想い通りに、オレを動かしているつもりなんだろうが、全く逆だった。
オレが、コイツを思い通りに動かしているにすぎない。
…すべては、理子を、自分のモノにしていきたい、その一心で。
「…すみません、理子の準備に少し時間がかかりまして」
そう言って、理子を神宮寺社長の前へ。
…一瞬驚いた神宮寺社長。
だがすぐに、納得したように頷いた。
「まるで別人だな…流石は、神宮寺の血を引く身だ。
これくらい綺麗になれば、世間に出しても恥ずかしくはないだろう」
「・・・」
神宮寺社長の言葉に、怪訝な顔をした理子。
理子は、本当に神宮寺社長が嫌いなようだ。
…理子の顔から、みるみる笑顔は消えて行く。
愛らしい笑顔が消えるのを、見ているのがこんなにも辛いのか。
そう思うと、やりきれない気持ちになった。
…間もなくして、神宮寺社長がステージに上がり、今日のパーテイーの趣旨を説明し始めた。