俺様社長と秘密の契約

彼女はオレのモノ…

…それから、創立記念パーティーまで、私はずっと、籠の中の鳥状態だった。

龍介は、毎日の様に私に会いに来るも、触れる事はなかった。

…あれだけ強引に自分の思うがままだった龍介に、一体どんな心境の変化があったのか。

そんな事は、知り得るはずが無かった。

…そして、パーティー前日の夜。

龍介がまた、私に会いにやって来た。

「…理子、そこのソファーに座って」
応接室の大きなソファーに座るよう促した龍介。

私は言われるままに、そこに座った。

すると、龍介も私のすぐ横に腰を下ろす。
私は、無意識に身構えていた。

「…そんなに、体を硬くしないでよ」
そう言って、龍介は、苦笑いした。

「…なにか、話があるんじゃないんですか?」

私は咄嗟に話をすり替える。

「…明日のパーティー…やっぱり、行かなきゃダメだよね」
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