俺様社長と秘密の契約
それからしばらくは、創からは何のアクションも、起こしてくる事はなく、ただの冷やかしだと思われた。
…そんな矢先、再び、創が理子の前に姿を現した。それは会社ではなく、自宅マンション。
「…こんな所に押しかけて、何のつもりですか、蓮城さん」
「…会社では、貴女の旦那様がきっと邪魔をしてくるでしょうから、こちらに来ました」
睨む理子に対して、創は終始穏やかな表情をしている。
「…何を言われようが、私は蓮城さんの秘書などするつもりはありませんので」
そう言って行こうとする理子の手首をギュッと掴んだ創。理子は、創を怪訝な顔で見返した。
「…理子さん、貴女はご存知でしたか?神宮寺グループの株を前社長が裏で集めていた事を」
「なっ⁈」
「元々、前社長は3分の一の株を手元に持っていた。その3分の一は、理子さん貴女が亡くなられた会長から、会社や家と一緒に受け継いだ。残りは、各株主達が少しずつ持っている。その残りを前社長は説得して全て購入したんですよ」
…前社長が何もしてこないと安心していたのに、まさか、そんな事をしていたとは。
「ですから、神宮寺グループの株3分の2は、前社長が保有しています。という事は、今は実権を握っているのは前社長だと言ってもいい」
「…何が言いたいんですか?」
…そんな矢先、再び、創が理子の前に姿を現した。それは会社ではなく、自宅マンション。
「…こんな所に押しかけて、何のつもりですか、蓮城さん」
「…会社では、貴女の旦那様がきっと邪魔をしてくるでしょうから、こちらに来ました」
睨む理子に対して、創は終始穏やかな表情をしている。
「…何を言われようが、私は蓮城さんの秘書などするつもりはありませんので」
そう言って行こうとする理子の手首をギュッと掴んだ創。理子は、創を怪訝な顔で見返した。
「…理子さん、貴女はご存知でしたか?神宮寺グループの株を前社長が裏で集めていた事を」
「なっ⁈」
「元々、前社長は3分の一の株を手元に持っていた。その3分の一は、理子さん貴女が亡くなられた会長から、会社や家と一緒に受け継いだ。残りは、各株主達が少しずつ持っている。その残りを前社長は説得して全て購入したんですよ」
…前社長が何もしてこないと安心していたのに、まさか、そんな事をしていたとは。
「ですから、神宮寺グループの株3分の2は、前社長が保有しています。という事は、今は実権を握っているのは前社長だと言ってもいい」
「…何が言いたいんですか?」