俺様社長と秘密の契約
ウィ―クリ―マンションに入った理子は、力尽きたように、その場に崩れた。
そして、泣いても仕方がないのに、涙が溢れて止まらなかった。
こんなに愛してやまない龍吾と離れるなんて、もうどうにかなりそうだった。
何もする気になれなくて、体操座りして、丸くなって泣き続けた。
・・・そんな時に、インターホンが鳴る。ただいまの時間。午後9時。
入って間もない、このマンションに一体誰が来たと言うのか?
こんなマンションを借りる人たちは、隣人関係などないに等しいはずなのに。
出る気にならなくて、居留守を試みたが、インターホンが鳴りやまず、理子は、渋々玄関のドアを開けた。
「・・・どうして」
「理子さんの居場所は逐一の報告を受けますので…これ、持っててください。私から、理子さんにプレゼントですよ」
そう言ったのは、創。差し出したのは、新機種のスマホ。
「理子さんの携帯が繋がらなくなってましたので、きっと解約したんだろうと、思いまして」
「…私の事は、何から何まで、ご存じなんですね」
理子は、溜息をつく。
「…泣いてたんですか?」
「・・・」
泣いてないと言っても、こんな顔だ。ウソなんてすぐにばれてしまう。だから、理子は、だんまりを決め込んだ。
「…理子さんを、泣かせたいわけじゃないんです…すみません。…貴女がしてくれたのだから、私も約束は守りましょう。全ての株はお返しします」
そう言った創は、理子を抱き寄せた。
…理子は、それを払いのける程の気力は残っていなかった。
自分はもう、人間じゃない。創にとっての操り人形だ。
そして、泣いても仕方がないのに、涙が溢れて止まらなかった。
こんなに愛してやまない龍吾と離れるなんて、もうどうにかなりそうだった。
何もする気になれなくて、体操座りして、丸くなって泣き続けた。
・・・そんな時に、インターホンが鳴る。ただいまの時間。午後9時。
入って間もない、このマンションに一体誰が来たと言うのか?
こんなマンションを借りる人たちは、隣人関係などないに等しいはずなのに。
出る気にならなくて、居留守を試みたが、インターホンが鳴りやまず、理子は、渋々玄関のドアを開けた。
「・・・どうして」
「理子さんの居場所は逐一の報告を受けますので…これ、持っててください。私から、理子さんにプレゼントですよ」
そう言ったのは、創。差し出したのは、新機種のスマホ。
「理子さんの携帯が繋がらなくなってましたので、きっと解約したんだろうと、思いまして」
「…私の事は、何から何まで、ご存じなんですね」
理子は、溜息をつく。
「…泣いてたんですか?」
「・・・」
泣いてないと言っても、こんな顔だ。ウソなんてすぐにばれてしまう。だから、理子は、だんまりを決め込んだ。
「…理子さんを、泣かせたいわけじゃないんです…すみません。…貴女がしてくれたのだから、私も約束は守りましょう。全ての株はお返しします」
そう言った創は、理子を抱き寄せた。
…理子は、それを払いのける程の気力は残っていなかった。
自分はもう、人間じゃない。創にとっての操り人形だ。