俺様社長と秘密の契約
…もう、着替えは済んでるはずなのに、なかなか出てこない私に
我慢できなくなった御堂社長は、再び店内へ。

カーテンの向こうから私に声をかけてきた。

「おい、時間がないと言っただろう?さっさとしないか」

「…ですが、私、こんなドレスじゃ出席できません」

外に出る事を躊躇っている私を、外へ出そうと、
御堂社長は、サッとカーテンを開けた。

「・・・・」
私を凝視して黙り込んでしまった御堂社長。

「まあ、細くて足が長いから、とっても良くお似合いですよ」
近くにいた店員からため息が漏れた。


「…御堂社長、他のドレスじゃダメですか?」

私は胸元がくっきりと開いた際どいラインをファーで隠し、
パンツラインぎりぎりまで開いてるスカートのスリットに片手をあてる。

「…それ以外の服は認めない」

「・・・ですが」

「理子の体系にはそれが一番似合ってるから大丈夫だ」
そう言ったかと思うと、御堂社長が優しく微笑んだ。


…たったそれだけの事なのに。
なぜか素直に、その言葉を聞きいれてしまった。

御堂社長のエスコートにより、私は無事に店を出ていざ会場へ。

会場に着いてからも、御堂社長は私の手を離す事はなかった。

「…社長、やっぱり、恥ずかしいんですが」

「何言ってる?みんながお前の事見てる。…それほどお前は綺麗なんだ。
堂々としてろ・・・いいな」

その言葉に、小さく頷いた。
・・・御堂社長の言葉は、まるで魔法のようだ。
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