俺様社長と秘密の契約
…最近つけられなくなったキスマークは、濃くなって、所々が消えている所もある。
この痕が完全に消えるなら、自分の想いと共に消えてなくなればいい。
「この関係は終わらない」
「いや・・・やめ・・て」
乱暴で強引なキスをする社長。
私は抵抗する、それでも全く辞める素振りをしない社長。
何度となく降ってくるキスを、私は必死に受け止めた。
「社・・長」
「お前は俺のものでしかない」
「私は・・・代わりじゃない」
「・・・?!」
泣きながら、声にならない声で必死にそう言った。
…社長はハッとして、動きがピタリと止まった。
「これ以上、…苦しめないで」
そう言って私は顔を覆った。
…一瞬離れた社長。・・・でもすぐに温かなぬくもりに包まれた。
「苦しめたいわけじゃない」
「・・・」
「理子が俺を見ないから」
「・・・」
「俺自身を見てほしかった・・・
俺の想い人に・・・」
「・・・うそ」
「嘘じゃない」
「嘘に決まってます」
私は秘書室を飛び出した。仕事中なのも忘れて。
でも、今は社長の傍にいるのが苦しかった。
そんなウソをついてまで、私を繋ぎ止めようとする社長が許せなくて。
この痕が完全に消えるなら、自分の想いと共に消えてなくなればいい。
「この関係は終わらない」
「いや・・・やめ・・て」
乱暴で強引なキスをする社長。
私は抵抗する、それでも全く辞める素振りをしない社長。
何度となく降ってくるキスを、私は必死に受け止めた。
「社・・長」
「お前は俺のものでしかない」
「私は・・・代わりじゃない」
「・・・?!」
泣きながら、声にならない声で必死にそう言った。
…社長はハッとして、動きがピタリと止まった。
「これ以上、…苦しめないで」
そう言って私は顔を覆った。
…一瞬離れた社長。・・・でもすぐに温かなぬくもりに包まれた。
「苦しめたいわけじゃない」
「・・・」
「理子が俺を見ないから」
「・・・」
「俺自身を見てほしかった・・・
俺の想い人に・・・」
「・・・うそ」
「嘘じゃない」
「嘘に決まってます」
私は秘書室を飛び出した。仕事中なのも忘れて。
でも、今は社長の傍にいるのが苦しかった。
そんなウソをついてまで、私を繋ぎ止めようとする社長が許せなくて。