俺様社長と秘密の契約
…三井会長との会食は無事に終わり、

私と御堂社長は一旦会社に戻った。


身の回りの整頓をし、

「他に何か用がなければ、私はこれで失礼します」

そう言うと手を挙げたので、私は一礼し、ドアの前まで歩いていく。

…しかし、それと同時に、もう一つ足音が聞こえ、気になった私は振り返った。


・・・ドン!


・・・御堂社長の両手が、ドアに勢いよくおかれ、

私はその間に板挟み状態。


「…な、何か?」

何とか平静を装って、御堂社長を見上げた。



「…これは、アンタと俺が交わした契約だからな」

…ビク。

その言葉に聞き覚えがある。

その言葉と同時に、ハイネックで隠していた首があらわになり、

キスマークがしっかりと見えた。


「…な、何のことでしょう」

・・・昨夜、私は御堂社長と、会ってなどいないはず。

…それなのに、なぜ、このキスマークの事を知っているのか?

見えないように、しっかり隠していたと言うのに。
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