俺様社長と秘密の契約
須藤の話しを聞き、俯いた。
私に出来る事…

「…理子」
龍吾が、私の手を優しく握り締める。

「…龍吾さん」
「…なんだ?」

「龍吾さんには、自分の会社がある。無理なことだと言われるかもしれないけど、私を助けて…」

顔を上げ、龍吾を見つめる。
…龍吾は、深呼吸した。

「…俺に出来る事は、なんでもする。自分の会社は、どうにかするから、心配するな」

そう言って微笑んだ。

「…須藤さん」
「…はい」

「…その遺言書全て、受け入れます」

私の言葉に喜んだのは、須藤と竹田。

「…こんな事、誰が認めるか!」
机をバン!と勢いよく叩いた神宮寺社長は部屋を出て行った。

「理子、俺の全てで、お前を守るから」
そう言って、龍吾は握る手に力を込めた。

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