俺様社長と秘密の契約
その日の夕方。突然、神宮寺社長から呼び出しを受けた。一人で来るように言われ、私はそれに従い、神宮寺邸に独りでやってきていた。
「竹田さん、突然押しかけてしまってすみません」
「いいえ、神宮寺社長より、お電話がありましたので」
相変わらず優しい笑顔で、そう言ってくれた竹田。
応接室で待っていると、神宮寺社長が中に入ってきた。
「突然呼び出して、どうしたんですか?」
「遺言の件だ」
「・・・」
その言葉に息を呑む。
「遺言は、受け入れよう」
「・・・え?!」
突然の思ってもみなかった言葉に、目を見開く。
「・・・だが」
「・・・」
「それには一つ、条件がある」
「…条件、ですか?」
「御堂龍吾との結婚は許さない。あんな部外者を神宮寺グループの後継者になどできるはずがない」
「・・・そんな。…私には経営のノウハウなんてありません」
「そんな事は分かってる」
「・・・何が言いたいんですか?」
「私が指定した男と、結婚してもらう、そしてその男と共に、神宮寺グループを継いでもらう」
「…そんな事」
出来るはずがない。…私は龍吾以外の人となんて、結婚なんてしたくない。愛のない結婚なんて、絶対したくない。
「出来ないと言うなら、御堂龍吾と結婚したいと言うなら、神宮寺グループの後継者を放棄してもらう」
「・・・」
「…結論は一週間後。また、この家で聞く事にする」
「…神宮寺社長」
呼び止めたが、神宮寺社長は、振り返る事もせず、出ていってしまった。
「竹田さん、突然押しかけてしまってすみません」
「いいえ、神宮寺社長より、お電話がありましたので」
相変わらず優しい笑顔で、そう言ってくれた竹田。
応接室で待っていると、神宮寺社長が中に入ってきた。
「突然呼び出して、どうしたんですか?」
「遺言の件だ」
「・・・」
その言葉に息を呑む。
「遺言は、受け入れよう」
「・・・え?!」
突然の思ってもみなかった言葉に、目を見開く。
「・・・だが」
「・・・」
「それには一つ、条件がある」
「…条件、ですか?」
「御堂龍吾との結婚は許さない。あんな部外者を神宮寺グループの後継者になどできるはずがない」
「・・・そんな。…私には経営のノウハウなんてありません」
「そんな事は分かってる」
「・・・何が言いたいんですか?」
「私が指定した男と、結婚してもらう、そしてその男と共に、神宮寺グループを継いでもらう」
「…そんな事」
出来るはずがない。…私は龍吾以外の人となんて、結婚なんてしたくない。愛のない結婚なんて、絶対したくない。
「出来ないと言うなら、御堂龍吾と結婚したいと言うなら、神宮寺グループの後継者を放棄してもらう」
「・・・」
「…結論は一週間後。また、この家で聞く事にする」
「…神宮寺社長」
呼び止めたが、神宮寺社長は、振り返る事もせず、出ていってしまった。