俺様社長と秘密の契約
・・・そんな神宮寺社長の後ろに、人影があった。
「…あの、そちらの方は」
そう尋ねたが、振り返った人を見て、私は思わず絶句する。
「御堂、龍介君だ、…君の事はよく知ってると言ってたよ。…そうだよな、龍介」
「はい、もちろん、よ~く知ってます」
そう言って、龍介はニコッと笑った。・・・その笑顔に鳥肌が立つ。
「・・・どうして」
「…龍吾と結婚するくらいなら、龍介と結婚してくれる方が、私にとっては都合が良いんだよ」
そう言って神宮寺社長はニヤッと笑った。
「龍介は、私の言う事なら、何でも聞いてくれるからな」
「・・・」
「勿論ですよ。あんなちっぽけな御堂コーポレーションを継ぐくらいなら、日本一の会社を継ぐ方がいい。そして何より、オレは、アンタが手に入ったらそれだけでいい」
「そんな事、勝手に決めないでください…私は、この会社を継がなくてもいい、龍吾と一緒になれればそれで」
「それじゃあ、こっちは都合が悪いんだよ。龍吾はやり手だ。もし、お前と結婚すれば、また神宮寺グループを狙ってくる。そうならないように、お前を人質に取るんだよ」
「そんな・・・話が違うます!」
反論したが、それもすぐに何も言えなくなってしまった。
「…そんなこと言ってていいの?・・・あの事、バラしてもいいの?兄さんに」
そう言ってフッと微笑む龍介。
…私は、どうしても、その事をばらされたくなかった。
「嫌!…龍吾には…龍吾にだけは、話さないで」
「…そうだよね。…バラされたくないなら、オレと、結婚し、神宮寺を継いでくれるね?」
その言葉に、ただただ、下唇をかみ、拳を握りしめるしかなった。
「…あの、そちらの方は」
そう尋ねたが、振り返った人を見て、私は思わず絶句する。
「御堂、龍介君だ、…君の事はよく知ってると言ってたよ。…そうだよな、龍介」
「はい、もちろん、よ~く知ってます」
そう言って、龍介はニコッと笑った。・・・その笑顔に鳥肌が立つ。
「・・・どうして」
「…龍吾と結婚するくらいなら、龍介と結婚してくれる方が、私にとっては都合が良いんだよ」
そう言って神宮寺社長はニヤッと笑った。
「龍介は、私の言う事なら、何でも聞いてくれるからな」
「・・・」
「勿論ですよ。あんなちっぽけな御堂コーポレーションを継ぐくらいなら、日本一の会社を継ぐ方がいい。そして何より、オレは、アンタが手に入ったらそれだけでいい」
「そんな事、勝手に決めないでください…私は、この会社を継がなくてもいい、龍吾と一緒になれればそれで」
「それじゃあ、こっちは都合が悪いんだよ。龍吾はやり手だ。もし、お前と結婚すれば、また神宮寺グループを狙ってくる。そうならないように、お前を人質に取るんだよ」
「そんな・・・話が違うます!」
反論したが、それもすぐに何も言えなくなってしまった。
「…そんなこと言ってていいの?・・・あの事、バラしてもいいの?兄さんに」
そう言ってフッと微笑む龍介。
…私は、どうしても、その事をばらされたくなかった。
「嫌!…龍吾には…龍吾にだけは、話さないで」
「…そうだよね。…バラされたくないなら、オレと、結婚し、神宮寺を継いでくれるね?」
その言葉に、ただただ、下唇をかみ、拳を握りしめるしかなった。