私の過去。そして未来に向けて…




拓哉は話を続けた。




「だから仲間にあみを紹介したいんだ。」




はい?紹介する意味あるの?




私が頭の上ではてなをたくさん作っていると




「いつどこで誰が見てるかわからない。あみが俺といるところ見られてあみが危ない目に合ったらやなんだよ。だから仲間に紹介してあみも出入りできるようにしてもらうわけ。」




私が危ない?意味がわからない。




『どーゆーこと?』




「あのな、俺まだ入ったばっかだから下のほーなんだけど先輩がすぐに上に上がれるって言うんだ。上に上がったら危険が増えるんだよ。だから今のうちに仲間に紹介しとくってわけ。わかった?」




私の頭を撫でながら言い聞かせるように言った。




んーわからない。わからないよ。




まぁでもとりあえず




『紹介されとけばいいんだよね?』




って言ったら、拓哉が笑って




「そーゆーこと。」




って言った。でも、また真剣になって




「でも、ごめんな。あみ、まだ小学生なのに暴走族とか…ほんとごめん。」




しょぼんとして謝ってきた。




拓哉も中学生でしょ!!っていいたかったけど本当に申し訳なさそうな顔して謝ってくるもんだから




『別に大丈夫』




とだけ言っておいた。




…これまゆこ達に言ったほーがいーのかなぁ…




でもまだその時ははるしか拓哉と付き合った事言ってなかったんだよね。






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