私の過去。そして未来に向けて…




お母さんを部屋に入れて暫く沈黙が続いた。




その沈黙を破ったのはお母さんだった。




「あみ…今までごめんなさい。お父さんにねあみと口き『あんな奴のことお父さんなんてよばないでよ!』…そうだよねごめんね。あみのお父さんはお父さんだけだもんね。」




そう言って私の部屋に置いてある昔の家族写真を懐かしそうにみた。




「あみ、お母さんねずっとあみの事で悩んでたの。」




…えっ……?




だってあんなに私いなくても笑ってたじゃん。




あんなに楽しそうだったじゃん。




「お母さんねさっきも言ったようにあの人にあみと口聞くなって言われてたの。あみは知らないだろうけどお母さんね夜になるとあの人に暴力振られてて怖く逆らえなかった…」




だから腕とかに痣があるんだね…




しばらく顔合わせないうちにすごいやつれちゃってる…




「あみがあの子を殴った時も2人とも大事な私の子供だからあみの事怒ったの。」




私の事が大事…?




『…ほんと…………?』




「え?」




『私の事…ほんとに大事なの…?』




そしたらお母さん泣きながら




「当たり前じゃない!お兄ちゃんもあの子もあみもみんなお母さんの子供だもん。みんな大事よ。」




そーだったんだ。




私が勝手に思い込んでいただけなんだね…




私はイラナイニンゲンって………



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