私の過去。そして未来に向けて…




その日私は夜中に駅を1人でぶらぶら歩いてたの。




そしたら拓哉が知らない女の人と手を繋いで歩いてたんだ。




私は最初見間違えかなって思って気にしなかった。




でもね、それは見間違えなんかじゃなかった。




それから1週間後また拓哉とその女の人を見た。




見たって言うより鉢合わせたみたいな?




私は拓哉の名前をよんだの。




そしたら女の人が




「誰この子?」




って。拓哉は黙ったままだった。




だから私は




『拓哉?その女の人誰?』




拓哉は何も答えなかった。




『拓哉の彼女は私だよね…?』




私は不安になってそう聞いた。




それでも拓哉はなにも答えなかった。




私は目の前にいる人が誰かわからなくなったの。




私の知っている拓哉は




優しくてたまに俺様入っててバイクが大好きで仲間思いな人。




そして私の事を毎日、大好き。愛してるって言ってくれた人。




でも今私の目の前にいる人は私が何言っても答えてくれない知らない人。




いつもみたいに「俺の自慢の彼女だよ」って言ってくれない知らない人。




私はその場にいたくなくて逃げたんだ。




泣きながら




嘘だと思いながら











< 76 / 87 >

この作品をシェア

pagetop