【続】冷たい彼は旦那さま
「私は王子様の事を誰よりも近くで見ていたい。触れていたい。もし、他のお姫様が貴方の事を狙ってしまったとしても……、私は子供みたいに足掻いて自分のモノにしてしまいます」
こんな感情、笑っちゃうかな?
……でも、それだけ好きなの。
こんなにも醜い感情を抱いてしまうくらい、翼が大切な存在。
ねぇ、私大人じゃないからこれから沢山迷惑かけたり、我が儘言ってしまうかも知れないけど……。
「それでも……、一緒に―……」
言葉を言い終わらないうちに、私を抱き締める力が一層強まった。