【続】冷たい彼は旦那さま



「それさ、俺のセリフ。一生一緒に居て下さい」


「……っぅ」


「何でここで泣くの?もしかして嫌だった?」


私は両手で顔を覆い、首を横に振るしか出来なかった。


「なら、何で?」


翼は鈍い。そして、優しい。


よしよしと背中を摩ってくれる翼に、私も強く抱き着く。


「私もっ、一緒に、居たいっ……」


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