【続】冷たい彼は旦那さま
「遥、来て」
そう言って腕を広げる翼。
私は大人しくその腕の中に収まることにした。
「あのさ、俺の中では勿論祐も大事。けど…遥はめっちゃ好き」
「ぅ、」
思ってもいなかった言葉に、思わず変な声が出る。
「ほんと、好き」
「わ、私もね…大好きだよ」
そう言ってお互いの顔が近付いて、あと数センチで触れるという時だった。
「あーズルイ!!パパだけズルイ!!」
ずがっと祐が間に入り込む。