【続】冷たい彼は旦那さま


自分も驚くほどに低く、これが自分の声かと驚くほどだった。


「ど、どうしたの?学校って言ったでしょ?」


「嘘、なんじゃないの?」


「なに、言って…」


酷く泣きそうな遥の顔が俺の目に入る。


けど、この感情の行き場がない俺はそれを遥に向けるしか出来無かった。


「何かやましい事があるから言えないんじゃないの?」


「そんなこと無いよ…?」


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