【続】冷たい彼は旦那さま


遥は覚えててくれたのにな……。


「遥っ……」


胸の奥にトゲが刺さったみたいに痛む。


テーブルに近づくと、ほんとに俺の好きなものばかりだ。


けれど、真ん中には大きな箱があった。


箱はリボンで綺麗に包まれ、その上には封筒が乗せられてた。


“翼へ”と遥の字で書かれていた。


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