【続】冷たい彼は旦那さま


表情を覗き込もうと身を乗り出した時だった、グッと引き寄せられる。


翼の横へ倒れ込むような体勢。


すぐ横に翼の顔がある。


「つ、翼?」


「なぁ、遥。キスしていい?」


「っ!?」


翼の言葉に驚くまもなく翼の手が頬へと触れた。


「駄目?」


ほんのりと赤い頬、潤んだ瞳。


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