きみは、わたしの名前を呼んではくれない。


「いいもん近づかないもん自分の部屋戻るもんねーだっ‼ ばーかばーか!」


「おう、戻れ戻れ。そんで一刻も早くスマホ確認してやれ」


「なにさらっとバカっていうの無視してるの」


「バカじゃねえから無視した」


「正真正銘のバカでしょあんた」


「ねえちゃんに言われたくないねこのバカ姉貴、早く戻れそんでスマホ見ろ」


「きぃーっ!お邪魔しましたっ!!」



バタンッと勢いよくドアを閉めて、弟の部屋とは向かい合わせにある自分の部屋に戻る。


なんだよなんだよーうっ!

そんなにわたしに出て行ってほしいっていうのか!



しかも、スマホスマホスマホって!
急になんなんだ!


わたしの悩みを解決するためには機械じゃどうにもならないんですーだ!

現代っ子め‼ ガキガキガキ〜ッ!

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