きみは、わたしの名前を呼んではくれない。
言ってることは自分でも整理できていなくて、めちゃくちゃだ。
きっときみはこんな面倒な女いやでしょう。
「知ってた? コウくんがわたしの名前を呼ぶのをあからさまに嫌がるから、いろんな女の子たちがわたしに彼女でもないのに彼女振るなって言ってきたこと。
そんな言葉を、本当は馬鹿みたいに気にしてたこと」
わたしもこんな面倒な女いやだって思って、きみに嫌われたくないと思って、ずっと我慢をしてきたよ。
だけどだめだった。
おさまらないの。
「知ってた? コウくんが他の女の子の名前はあんなにも簡単に呼ぶのに、わたしの名前は絶対に呼んでくれないってことに気がついたとき、どれだけ傷ついたか。どれだけ、名前を呼んでもらえるように努力したか」
もう全部全部、
どうにでもなればいい。