能力家兄妹!
「美帰…っ!!!!」
まだ、小学六年生の美帰の体は小さく弱く…
美帰は地面の上で動かなくなった。
「みか…え…どうして、どうして、美帰を守ることすら私にはできないの…どうして…どうして」
姫奈は地面の上で頭から血を流す自分の妹を見つめその場に崩れた。
頭を両手で押さえ泣き崩れる。
「姫ちゃん!しっかりして!美帰なら僕のセルフバティーで応急処置をするから…姫ちゃんはあいつを…」
辰巳が慌てて美帰の方に向かって右腕についているセルフバティーを作動し始めた。
美帰の頭の傷と、辰巳のセルフバティーから赤い魔法陣が出てくる。