できちゃった結婚です!
「赤ちゃんも大きくなってきたね」
「うん、最近少し動くんだよ」
「へ~」
「新がすごく珍しそうな顔してさ。何度もお腹を撫でるんだよね」
用意をしていると、愁子がいきなり笑いだすから、
手を止めて見つめる。
「何よ」
「いやいや、初めはどうなるかと思ったけどさ」
「どうなるって?」
「あんた達の事だよ」
確かに。最初は本当の幼馴染みにしか思ってなかったし。
「でも幸せそうでいいなぁ~羨ましい~」
「愁子も早く玉の輿にのっちゃいなよ」
それから愁子と色んな話をしてからまた会う約束をして別れた。
きっと次会う時にはその玉の輿の彼とはいい感じになるんだろうなぁと思いながらも
口には出さなかった。
「愁子ちゃんはどうなるんだろうね~」
お腹の子に手をあてると、ぽこんと答えてくれた。
どうやらこの子もわたしと同じ考えらしい。