できちゃった結婚です!


「また次から次へと。あんた達本当に楽しそうでよかったよ」


「私の今の会話のどこが楽しそうだっていうのよ」

「いやいや適度な刺激は大事でしょう?」


これを刺激というのか、突っ込むのをやめて目の前にある食事にとりかかる。
こういう所謂ランチ、っぽいのは久しぶりだ。

「ってか杏太った?」

「うっ...」


せっかく美味しく頂こうと思ったとたんにそういう事いうかな、この親友は!


「もしかしたらそういうところからくるのかもよ~?」

「そういうところって..どういうところ?」

「最近女として、どうなの?」

「そ、それは...妊娠してるし..」

「ばかね。いい女っていうのは妊娠してようが結婚してようがちゃんと女してんのよ」



確かに。妊娠してることで精一杯で、ここんところちゃんとお手入れとかしてないかも...

「確かに、新さん、忙しいと思う。それに嘘はないと思うよ。だけどこのまま
女捨ててたら、本当に浮気されちゃうかもよ」


せっかくの食欲も薄れてしまった私はフォークを持つ手を止めて
ランチをサラダのセットに変更出来ないかと今更ながら本気で考えてしまった。


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