できちゃった結婚です!


予想外の言葉に驚く。どういう事?避けてたくせに
触れたかったって?


「仕事、忙しかったのは本当だ。でもそれ以上に杏に触れたかったんだ」

「どうして?それならいつもみたいに触れてくれたらいいじゃない」

「俺が触れたいっていうのはそういう事じゃないよ」


そういう事じゃないって、それってどういう..もしかして..


「新、もしかして私とエッチしたいの?」


新は黙ったまま答えてくれない。


そっか、そうなんだ。

否定をしないっていうことはそういう事なんだ。



「新?」

「仕方ないだろ?危ない目に一度あってるんだ。つわりも大変だったろ。
俺は女じゃないから分からないけど。この子を大事にしないといけないって
そう思ったから。でも杏に触れたいわがままな自分もいるんだ」


さっきまでのもやもやがすーっと消えていく。

こんなの、調子がいいって思われちゃうかもしれないけれど。




新がとても愛おしい


「新」

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