できちゃった結婚です!
新が鞄からスケジュール帳を開いて携帯で誰かに電話をかけ始めた。
えーっと、何だろう?
何をするつもりなんだろう?
まさか、子供をおろせとか!?
そのために病院一緒に行くとか?
そんなの、無理だよ。
いくら新でも
トモダチでも
「あぁ、お前に全部まかせる。先方には俺から後で電話しとくから。あぁ分かってるって」
電話を切った新にわたしは勢いよく携帯を取り上げた。
「杏?」
「そ、そうはさせないんだからね!」
「は?」
「こ、子供はわたし一人でも産んでやるんだから!別に一人でもいい、し大丈夫だし?」
「誰もそんな事、言ってないだろ?」