できちゃった結婚です!
父親VS未来の旦那?
新幹線は雪道をものすごいスピードで走っている。
平日にも関わらず、たくさんの人が乗ってるなか。
わたしの横にはつい最近再会したばかりの月島新が乗っている。
「結婚しよう、杏」
そう言われてただ頷くことしかできなかったわたしは、
今もこうして新に言われるがまま新幹線に乗って実家に向かってるわけだけど。
新は、本当は結婚してもいいって思ってるのだろうか。
いきなりあんな事を言うなんて
一体どういうつもりなんだろう?
「何?」
新はクールな顔で新聞を読んでいる。
「別に」
余裕、ですか?
「何か聞きたそうな顔してるけど?」