できちゃった結婚です!
「二人の事でしょう?勝手に決めないでよ!」
もう嫌だわたし。
こんな事、何で言っちゃうんだろう。
もっと優しく言えないんだろう?
もう、嫌われても仕方ない..え?
突然感じる、新の体温
ふわりと、わたしを抱きしめた。
「悪かった、杏」
耳元で聞こえる声があまりにも優しくて
温かくて
余計に涙が出そうになる。
「杏が倒れたって聞いて、急いで飛行機に乗ってきた。どうしようか、って思った」
「新?」
「杏の体調悪いのも知ってたし、だから余計連れて行けなかった。何よりも
俺一人で杏の両親を説得出来ないで子供を、大事な人を守れるのかって思った」