できちゃった結婚です!


「父さんはてっきり将大君と結婚するもんだと思ってたからなぁ~」



もう!お父さんってばまだそんな事言ってるんだから!


「ちょっとお父さん!」


叱ろうとするわたしの手を止めたのは、新だった。



「おじさん、往生際悪いですよ。それにその将大君より俺の方が杏を幸せにする
自信ありますけど?」


新ってば、またそうやってお父さんを怒らせるんだから!



「いやいや、杏を幸せに出来るのは将大君でも新くんでもない!」


「全く..意味分からないし」


さっきと言ってる事違うし。

矛盾してるし。


「だから!!お父さんそういうの本当にやめてよ!」


「まーまーいいじゃん!月島さんが家に来てた時ずーっとこんなんだったからさ」


「そうなの?」


「酒飲み大会に、早食い大会。何かしらねぇけど、新さんめっちゃ食うし、めっちゃ飲むし
んで、空手とか柔道とか意味分かんねえこと始めるし」


「ちょっと見てみたかったかも」



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