できちゃった結婚です!
だけど。
新と目があって
二人で笑い合う。
「杏」
「ん?」
新がスーツのポケットから小さな箱を取り出した。
女の子なら誰でも憧れる、ニューヨーク発祥の
ジュエリーショップのイニシャルが書かれている。
「何?これ」
「あけてみ」
言われるがまま箱を受け取って開けてみると、
中にはキラキラ輝くダイヤモンドの指輪が入っていた。
「杏、言ったろう?何が何でも結婚するって」
「新..」
「杏、俺と結婚してください」
そんなの、決まってるじゃない
「はい」
新が笑顔でわたしの持ってる箱から指輪を取り出して
左手の薬指に嵌めてくれた。