大切なものはつくらないって言っていたくせに
そしてすれちがう
祐樹と遥ちゃんを合わせた次の日、遥ちゃんから丁重な仕事のお断りのメールがきた。
私情とそれとこれとは違うだろ。
俺は、頭にきて、遥ちゃんに電話をする。
7コール目で彼女は、電話に出る。
「メール、見たよ。」
「はい。このたびは申し訳ありません。」
「俺は承諾していないけど? 私情をはさむのは、大人の仕事の仕方としてどうかと思うけど。」
「申し訳ありません。私情ではなく、単にその規模の仕事をお受けする体制がこちらに整っていないもので。本当に申し訳ありません。」
「その規模って?」
「私、一人でやっておりましてアシスタントの数も今は少ないので。」
「それなら、こちらで人員を出しますよ。」
「いえ。それはちょっと難しいです。」
「そんなやり方してたら、仕事なくなるよ。フリーだろ?」
「申し訳ありません。」
「・・・なんか、がっかりだな。」
「今回の事は、誠に申し訳ございません。そして、ここからは、私情でお話ししますが、今後も額賀さんのお仕事は受けることはできないと思います。」
俺は、マジでカチンときて、ガツンと何か厳しいことを言ってやろうとして、やめた。
「それでは、失礼しますね。」
そう続けた遥ちゃんの言葉の後ろで、一瞬聞こえた声に俺は躊躇して、そのまま電話を切った。
私情とそれとこれとは違うだろ。
俺は、頭にきて、遥ちゃんに電話をする。
7コール目で彼女は、電話に出る。
「メール、見たよ。」
「はい。このたびは申し訳ありません。」
「俺は承諾していないけど? 私情をはさむのは、大人の仕事の仕方としてどうかと思うけど。」
「申し訳ありません。私情ではなく、単にその規模の仕事をお受けする体制がこちらに整っていないもので。本当に申し訳ありません。」
「その規模って?」
「私、一人でやっておりましてアシスタントの数も今は少ないので。」
「それなら、こちらで人員を出しますよ。」
「いえ。それはちょっと難しいです。」
「そんなやり方してたら、仕事なくなるよ。フリーだろ?」
「申し訳ありません。」
「・・・なんか、がっかりだな。」
「今回の事は、誠に申し訳ございません。そして、ここからは、私情でお話ししますが、今後も額賀さんのお仕事は受けることはできないと思います。」
俺は、マジでカチンときて、ガツンと何か厳しいことを言ってやろうとして、やめた。
「それでは、失礼しますね。」
そう続けた遥ちゃんの言葉の後ろで、一瞬聞こえた声に俺は躊躇して、そのまま電話を切った。