この恋、成就率30%
「お前、マネすんなよ
寂しがり屋か」
「なによ、その意味不明なツッコみ」
ガルル…とうなり声がかかりそうな
雰囲気で悠馬とにらみ合ってると…
「悠馬、葉月いじめるのも大概にしろよ」
悠馬の前髪あたりをぐっと押し返して、
「葉月は女の子だぞ?」
「竜!」
わー、わー!
女の子扱いされた!!
颯爽と現れてわたしをかばってくれるあたり、
さすが竜って感じで…
またしても胸がキュンとなった
「竜、お前 目を覚ませ…いや、眼科行こう!
こいつが女だなんて、そんな…」
「お前が目覚ませよ、悠馬
さっきまで寝てたろーが
それに、眼科なんか行く必要ねーよ」
にこ、と今まで何人もの女子を悩殺してきたであろう笑顔を私に向けて、
「小さい時から、葉月はおれたちの妹みたいなもんじゃねーか!」
またしても、グサリとくる一言を言い放った