この恋、成就率30%
竜はぼーっとしてるのか、
何か考えてるのか、よく分からないけど
とりあえず、手元のコーヒーカップに目を落としていた
えーと、どうしよう
なんか違う話題…
「あ、じゃあ竜は!?
好きなひととか…気になってるひととかいるの?」
うわ~ん、それ聞いちゃうかぁ!?
だって、口が勝手に…
聞いてみてから軽く後悔した
聞きたいような、聞きたくないような…
でも気になる!
「…いるよ」
…あ、
竜と、目があった
力強い口調で続ける竜
「おれだって、好きな子くらい いる」
「そ…うなんだ」
そー…だよね、
竜モテるしね
女の子の知り合い、いっぱいいるだろうし
好きなひとくらい、いるよね