この恋、成就率30%



「それと、」



竜の声に、ハッと顔をあげる




「ごめん、おれから誘っておいて悪いんだけど…

さっき、今日早く帰って来いって親から連絡きてさ」



「そっか、うん大丈夫だよ

気にしないで」






ちょっと残念だったけど、

こっちの方が良かったのかもしれない



今のままの気持ちと雰囲気で、

竜と二人でいるのは少しキツかった





「じゃあ、これ飲んだら出るか」


「うん、急いで飲んじゃうね」


「あぁ、ゴメン そーゆう意味じゃなくて!

ゆっくりでいいよ」






こく…と、甘いココアを流し込んだ




はずだけど、あまりその甘さを感じられなかった






やばい、重症かもしれない


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