この恋、成就率30%
「まぁまぁ、そんな残念そうな顔しないの!
これからのアドバイスだって書いてあるし」
もう、この際心理テストだろうが、なんだろうが
あやかれるもの全てに泣きつきたいくらいだった
それほど、私は焦らざるをえない状況だった
なぜなら…
「竜くん、ちょっとここの訳が分からなくて…」
「ん? あぁ、ここはね こっちの意味でとった方が…」
「あ、なるほどね!! さすが竜くん!ありがとう」
「あ、あのね、竜くん!
これ、さっきの家庭科で作ったクッキー…良かったら…」
「え、おれにくれるの!?
嬉しいな、ありがとう」
「こっ、こちらこそ! 受け取ってくれてありがとう!」
あちらで、モテモテ真っ最中の人が
わたしの幼馴染、イコール
片思い相手の 青海 竜 [オウミ リュウ]
顔良し、性格良し
おまけに成績優秀で 更にはサッカー部副キャプテン
男女共に人望も厚く、先生ウケも良くて…
そりゃ、モテるわ……