この恋、成就率30%
駅について、二人で改札を出て、家に向かう
同じ住宅地の中に家があって、
竜はわたしの家のお向かいさん、
ちなみに、悠馬はお隣さんだ
家が近いっていうこともあって、
親同士も昔から仲がいい
「今日は、本当にごめんな」
「ううん!わたしこそ…変なとこ見せちゃったし」
「それは全然…だけど、」
変なとこ、とはもちろん泣いてしまったことだ
それは竜も分かっているだろう
竜は、なぜかあとに続く言葉を言いだしづらそうにしていた
そして、わざと目が合わないようになのか、
ふと、道端に視線を落として、
「…泣くほどつらいんならさ……
やめちゃおうとか、思わないの?」