この恋、成就率30%




もう、家の目の前まで来ていて、また明日と告げようと思ったその時、







「葉月、さっきさ…心理テストの結果、30%だったって言ってたよな?」


「うん…そうだったけど」


「それって、あれ?

友達以上、恋人未満の関係を~…ってやつ?」


「う、うん…」




どうしたんだろう

なんでここでその話?






「それじゃ、気にする必要ないよ」


「へ?…なんで?」








「あれ…ウソだ、全然当たんない」





「…え、どうして、そう思うの?」





残念そうに笑う竜の顔を見て不思議に思った








「さぁ、なんでだろうな?


…じゃあ、ばいばい」






そう言って、わたしに背を向けて玄関の奥へと入っていってしまった






「…りゅ、う…?」



ぽつんと、小さくこぼしたわたしの声は

誰にも届いていなかったと思う










…この展開、上手くいってる気が全くしない



むしろ…

逆?

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