この恋、成就率30%
「こんにちは! 竜いますか!?」
「あらぁ、悠馬くん! いらっしゃい
竜ならさっき帰ってきてね、部屋にいるからどうぞ~」
いつ見ても、きれいなお母さんだなと思う
化粧バッチリってわけでなくきれいで、優しい竜のお母さん
昔から、いつも快くおれを迎えてくれる
「ありがとうございます、お邪魔します!!」
「いいえ~、いつも礼儀正しくてえらいわね~」
そして…なんつーか、ほわほわしたひとだ
俺は「ども」と一礼して、竜の部屋がある2階へと階段を上がった
「竜!? 何があった?」
あのメッセージからして、
ひどく落ち込んでいるのだろうかと心配したが
竜はいつも通り、ベットに腰掛けて雑誌を開いてた
「おー、早かったな」
なんて、のんきそうな声を出しながら…