この恋、成就率30%



嫌な予感がしていないわけではなかった

竜からのメッセージを見たときから





「竜…もう一回聞くぞ、

何が、あったんだ?」



「んーー…フラれた?」



「はぁ!?」




んなの、ありえない

あるはずがない





「まぁ、告ってねーけど」


「…話が見えねぇ」


「好きなやついんだってよ、葉月」









お ま え だ っ つ ー の ーーー!!!!







と、思わず暴露したくなる気持ちを抑え、平然を装った



「そぉ…なのか、」


「…なんか知ってた? 悠馬」


「ま、まさか!」





じとーーー…っと見てくる竜…


う、目をそらしたら負ける…






「そっ、まぁ、そーゆうことがあった…って、そんだけ」


「そんだけって、おまえ…」


「あぁ、あとおれこれから葉月の恋愛相談聞く役になっちまった

どーすっかな、」







え、え、


やっぱ、これ…



もしかしなくても…




おれの『すげーいい』(はずの)作戦失敗してね?



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