後にも先にも先輩だけ

先輩に連れられて来た場所は人がほとんどいなくて花火がとても綺麗に見えそうな所だった。


「ここ座ろうか。」


座ったのはいいんだけど…

なんかちょっと気まずい!


話しかけたほうがいいのかな…


「あ、あの、先輩…」

「ん?」

「さっきは本当にすいませんでした。」

「え?」

「迷惑かけちゃって…」


せっかく誘ってくれたのに迷惑かけてしまったなぁと少し落ちこむ。

あ、やば…
思い出したらまた泣けてきた。

「……美喜ちゃん。」

「…はい…」


わたしが泣いてるのに気付くと先輩は肩に腕を回しわたしを引き寄せた。


ドキッ。


「今は人あんまりいないから、気にせず泣いていいよ。」


先輩はそう言いながら肩をトントンと子どもをあやすようにしてくれた。


そしたら先輩の優しさが嬉しくて涙がこぼれた。



「先輩大好きです……」



「……え?」





ん…?今わたし、なんて言った?

確か好きって……

好き?
えぇ!?

告白しちゃったの!?


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