後にも先にも先輩だけ
俺的には呼んでくれるほうが嬉しいかなって感じ。
どうしたら呼んでくれるだろうか…。
「…先輩〜?どうしたんですか?ボーッとして…」
ハッと意識を戻すと俺は考えこんでしまってたらしく、美喜は怒っている様子で頬を膨らませている。
「先輩…何考えてたの?」
「え?」
何だ?いきなり…
「先輩、わたしの話しつまんない?だから違うこと考えてたの?」
「いや、ちが…」
「もういい!わたし先に戻る!」
美喜は怒って屋上を出ていってしまった。
うわ、やべぇ……
あんなに怒ったところを見るのは初めてで戸惑いを隠せない。
とりあえず謝るしかないよな。
と思ったところで昼休みが終わる予令がなり、仕方なく放課後に謝ることにした。