新撰組綺談~悠月ナ草~



「――――――――――っ」


草を口に入れた瞬間


(い、息ができないっ……!!)



雑木林でうずくまる。








―――――あたし、このまま死ぬのかな





意識が薄れていく。





(いや、これでいいんだ――――――――………。)









千秋は暗闇に、身を任せた


神様、いい生まれ変わりが出来て
来世は楽しく暮らせますように――――…




暗闇の中

千秋は雑木林の中で

倒れたのだった




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