新撰組綺談~悠月ナ草~
「あんた、川で入浴でもしたいんですか?」
辺りを見回し、状況を把握していた千秋に目の前の男から、声がかけられる。
「あ、いや違います!!」
千秋は慌てて否定した。
(そういや、川の中にいたまんまだった……)
「なら、はやくこっち来てください。
ならず者あつかいされますよ。」
謎の男にグイっと腕を引かれる。
(”ならず者”って、いつの時代の表現よ………っていやまてよ、この風景に、街ゆく人の服装…)
まさか、と千秋は思った。
「あの、すみません。今は何年ですか!?」