新撰組綺談~悠月ナ草~
近藤や、斎藤の様子をうかがっていると、とても、今まで接してきた人のように、自分を悪いようにするとは見えない。
(最後に、信じてみても、いいのかなあ)
おじいちゃんみたいに、私は誰か心の支えになってくれるような人が欲しかったのかもしれない。
(…ありがとう)
「近藤さん、斉藤さん、これからここに住まわせてください」
千秋の言葉を聞くと、
斎藤も、近藤も、まるで自分のことのようにほほえんだのだった。