新撰組綺談~悠月ナ草~


四人は女将に促されるまま奥のテーブル席を勧められた。


千秋は斎藤の隣に座り、前には近藤、斜め前には沖田という座席位置。




「ご注文は何にします?」

女将さんはおぼんとメモを取り、たずねてくる。




「ううむ…じゃあ、ししゃもと唐揚げと竜田揚げと、味噌汁を。」


近藤はポンポンとメニューをいい、注文している。
春宵は行き慣れた店なのか、さほどメニュー表を見ずに注文していた。




「近藤さん、酒はいいんですか?」


近藤の横から沖田が提案する。


「あはは、そうだな」


忘れてた、と頭をかいて、近藤は追加注文をする。







「千秋、お前は何を頼む?」


沖田が続いて注文している中、斎藤がこちらにメニューを見せ、聞いてきた。
斎藤はもう何を頼むか決めているのだろう。










< 82 / 131 >

この作品をシェア

pagetop