新撰組綺談~悠月ナ草~



ご飯をすませたあと。





近藤が、千秋と沖田の方を、順にちらりと見る。



そして、唐突に立ち上がった。


「すまんが少し、春宵の店主と女将さんと話をしてくる。最近子供が生まれたらしいのでな。
一、お前も世話になってるだろ。来い。」



「え…世話に?」

斉藤は?マークを顔に浮かべていたが、強引に店主のところに近藤がつれていく。


そして、近藤は、千秋に小さなウインクをし、にやっとわらった。


(もしかして……近藤さん、私と沖田さんが仲直りするチャンスを作ってくれているのかもしれない!)



二人残る、沖田と千秋。


これは、絶好のチャンス!と千秋は感じる。









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