新撰組綺談~悠月ナ草~
「沖田さん、遊郭でハメ外して……いや、お酒沢山のんできたんですか?」
千秋がそっぽ向いて言う。
「なんです?ハメ外してきたって言ったら、千秋ちゃんは嫉妬しますか?」
嫉妬ってなんなんだ。
「え?、いや嫉妬なんて別に……って、沖田さん、近い」
沖田がじりじりと、今度は真顔で迫ってくる
千秋は、たたみに倒れる。
その後を追って、沖田が腕をたて、上に乗ってきた。
「俺は、アンタが気になってるんです。」
沖田を上に見上げる千秋。
気に入ってる、から、……なんなんだ。
と思っていたら
上から沖田の顔が近付いてきた。
上に乗られているせいで、身動きがとれない。
「だから…他の男なんて見ないでください」
「へ……?って、沖田さん、何をっ…?」
だんだん顔と顔との距離が近くなってくる。
――――このままじゃ、キスされる…!?