歌姫の君に恋をした。
ピピ…ピピ…

マンションの一室に広がる機械音。
美春の携帯から目覚ましが鳴る。


「もう、朝か…」


時刻は7時を少し回ったところ。
美春はベッドから出てまだ1度も行った事のない学校の制服へと手をかけた。


「学校…
楽しいのかな…?」


小学生の頃からデビューしていた美春。
学校というものにあまり慣れていなかった。

学校行けば注目の的。
あの超有名な“美春”なのだから仕方の無い事かもしれないが…。



♪~♪♪~


静かな部屋に機械音がまた響いた。
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