歌姫の君に恋をした。

「輝夜君…」
「覚えててくれたんだ」


そういう輝夜の表情は何処か嬉しそうだった。
美春は輝夜の後ろにいる2人の男達に目を向けた。


「ああ、こいつらは俺の仲間だよ」
「仲間…?」

輝夜の言葉に不思議そうな表情をする美春。
そんな美春にも分かりやすく輝夜は話した。


「俺、嵐龍って暴走族の総長やってんだ。
こいつらは副総長と幹部。」
「副総長の篠宮優です。よろしくお願いします。」
「僕は東雲結斗!よろしくね!美春ちゃん!」

そういって美春に笑いかける嵐龍。
そんな嵐龍に美春は「よろしく」と返事をした。


「美春、嵐龍と知り合いだったの!?」
「うん、そうみたいだね」

そう言って微笑む美春。