歌姫の君に恋をした。
「輝夜っていっつも美春のTVや雑誌を見るとそんな顔するよね」

輝夜の顔を下から覗き込むように話しかける結斗。
優も気になっているのか輝夜に目線を向けている。

「美春と…会った事があるんだ。
小さい頃にだけどな」


そういって笑う輝夜の顔はどこか寂しそうだった。


「今度その話聞かせてよ!!」


こういう時に結斗の性格は役にたつ。
場の空気を明るくしてくれる。
嵐龍に必要な存在だった。


「俺も知りたいですがパトロール終わってから聞きます」


そういって優は笑った。


パトロール
それは不正な族が居ないか見回り。
もしいたら族名を聞いて警察に連絡。
後はレイプを止めたり…などなど。



「今日は何もなさそうですね」
「ああ」


ある程度見回りを終えた輝夜達。
輝夜達は嵐龍の溜まり場である倉庫に足を運んだ。
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